Sunday, August 12, 2012

サバイバル時代の海外旅行術

先日ブログで書いた日本が誇る旅人、
高城剛さんの本、サバイバル時代の海外旅行術を読みました。

この本はフィリピンにいながら日本のAmazonで購入して、
スキャポンで電子化してもらい、iPadで読みました。
詳しいやり方は先日の記事でも紹介しましたが、自分でもかなり活用しています。

題名の通り、海外旅行術(トラベルハック)についての本です。
僕個人も旅の細かいテクニックは結構知ってるつもりなのですが、
さすがその道を極めている人の本だけあって、新しい発見がいくつもありました。
個人的に気に入った順で箇条書きでまとめおきます。


1. 旅先でする10個のことリスト
僕がこの本で1番気に入ったのが、この「旅先でする10個のことリスト」。
バックパッカー旅行をすると、各旅先で何をするか特に決めているわけではないので、
朝起きて「さて、なにするかな」という風に1日が真っ白な状態で始まります。

それもそれでいいのですが、僕は個人的にその街を離れるときは、
「この街でするべきことは全てした」という満足感を持って出て行きたいです。
なので例えばカンボジアに行ったとして、

- 地雷博物館を運営しているアキラさんという人に会う、
- アンコールワットの朝焼けの写真を撮る、
- サソリの串揚げを食べる、

みたいな感じで、やることリストを作るのは個人的にアリだなと思いました。
10個という数も丁度いいですし、早速次回から実践しようと思います。


2. 家族や日本の写真をiPhoneに入れて持ち歩く
海外で新しい人と会うと、大抵は日本の話とか家族の話をすることになります。
例えば、「日本人はどうやって桜を観るの?」みたいに聞かれたときに、
「日本には花見っていうのがあってね、桜を囲んでお酒を飲んだり、歌ったりしてパーティするんだよ」
みたいなことを行っても、「へー…」みたいなリアクションで、
いまいち伝わっていない感じがします。

でも写真で見せると、
「おぉこれがハナミか!面白そう!!」と、リアクションが全然違います。
なので、iPhoneには日本の文化やアニメ、あとは自分の家族の写真なんかを入れておくと話題に困りません。

特にCouchsurfingで家に泊めてもらうときは、
一応、泊めてもらう側もホストに「こいつを泊めてあげてよかった」と思ってもらう責任があるので、この小ネタは使えると思います。


3. The guide to sleeping in Airports
バックパッカーが宿を探す際「空港で寝る」というのも選択肢の1つになります。
早朝のフライトや、目的地に深夜に到着した場合、
またはフライトが急遽キャンセルになった場合など、
状況によって空港で寝るのが一番賢いチョイスだったりします。
お金も節約できますしね。

このサイトはその名の通り空港で寝るためのガイド。
全て英語ですが、空港で寝るためのテクニックベスト/ワースト空港ランキングなど、
面白くて、しかも為になるコンテンツが揃っています。


4. 玄人向け事前リサーチ
日本で一番有名なガイドブックといえば、地球の歩き方。
でも旅慣れている人なら誰でも知っているように、
地球の歩き方のガイドは非常に表面的で、得られる情報が非常に浅い。
内容はバックパッカー向けというより、ショッピング目的のパッケージツアー客向けな色が強いです。

そこで高城さんが薦めているのが、以下の3つ。
- Lonely Planet
- CIA The World Factbook
- Wikitravel

Lonely Planetは言わずと知れた世界でNo.1のガイドブック。
中身は全て英語で、8割方が文章という日本人には取っ付きづらい作りですが、
本当の旅好きが持ち寄った、経験を基にしたいくつものストーリーがまとめられていて、
現地の文化、習慣などインサイトに富んだ内容が多いです。

CIA The World Factbookは、あのCIAのサイトで、
各国の政治、文化、経済の最新の情報が手に入ります。

WikItravelはその名の通りWikipediaのTravel版です。
旅行に特化した情報がまとめられており、
試しにバルセロナで検索したら、こんなに多くの旅行情報がでてきました。

事前情報があるとなしでは、現地に行ったときの楽しさが段違いに変わってきます。
ただ玄人は、自分の泊まりたいホテル、食べたい物、行きたい場所など、
手に入るリソースを最大限に活用して自作のガイドブックを作っているとのことでした。


5. エマージェンシーブランケット
凍えるくらい寒いのにゲストハウスのブランケットがペラペラだったとか、
フライトがキャンセルになって暖房の効いていない空港で震えながら寝るとか、
旅先の突然の気温変化に対応できるようにするのが、このエマージェンシーブランケット。

"1964年、NASAのアポロ宇宙計画の超断熱性材料開発のなかで生まれたブランケットです。エマージェンシーブランケットは体から出る熱の80%を反射し保持しますので、氷点下に近い外気温の下でも体温の低下を防ぎます" 
(Amazonの商品説明より抜粋)

値段も735円と格安で、折り畳んで小さくしまえて荷物の邪魔にもならない優れものです。




6. ガイドブックはiPhoneに集約
海外でガイドブックを広げてウロウロしているのは、
窃盗犯に「私はカモです」と言っているようなもの。
だからといってガイドブックなしで見知らぬ土地を歩くのもちょっと難しい。

そこでやるべきなのは、ガイドブックをPDF化しiPhoneに全て入れてしまう方法。
iPhoneを見ているだけだと、そこまで明らかに観光客という風には見れないですし、
わざわざ思いガイドブックを持ち歩かなくて便利です。

またiPhoneアプリには、
為替計算、地図、辞書など旅先であると便利なツールが無料でダウンロードできます。


特にお薦めなのがこのTripadvisor City Guide というアプリで、
各都市のデータを事前にダウンロードしておけば、Tripadvisorのレビューや現地の観光情報がオフラインでもアクセスできるという優れものです。



LCCやCouchsurfingのおかげで、
ここ数年で海外旅行をする費用も精神的ハードルも大分下がりました。
ただ費用を抑えようとするとその分、必要な知識は事前によく勉強する必要があったり、
空港で寝たり、現地の人の家に泊めてもらったり、
快適さを捨て、サバイバル能力が求められるようになります。

この新しい選択肢を生かすも殺すも自分次第。
ただ言えるのが、そんな選択肢を持っている僕達はもの凄くラッキーだということです。




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