Monday, July 23, 2012

マイレージ関連ネタ#1



Travel Hacking関連の記事を読んでいたら
「航空会社にとって、マイレージは金の卵を産むガチョウ」
「United航空が倒産したときに、唯一利益を出していたのはマイレージプログラム」
なんてコメントがありました。


僕はてっきりマイレージプログラムというのは、
マツキヨのメンバーズカードなんかと同じように、リピート会員維持のためのサービスだと思っていました。
もちろん、そういった目的もあるのでしょうが、
マイレージは航空会社にとって大きな収益源の1つでもあるようです。


このEconomistの記事がその仕組みを詳しく説明しています。
記事いわく、航空会社はマイレージをクレジットカード会社のような提携先に販売することでかなりの収益を上げています。しかもそれだけでなく、下の図の左のチャートが示すように、会員に付与されたマイレージのうち約25%程しか還元されていなく、その差分である退蔵益からもかなりの利益を得ているようです。
しかも、貯められているマイルのうち約半分は実際のフライトではなく、提携されているクレジットカードを使った販売から発生しているとのこと。



いまは確かにマイレージプログラムは「金の卵を産むガチョウ」かもしれないですが、
1981年にAmerican Airlineが始めたこのマイレージというサービスも、
いまや世界中の130以上もの航空会社が利用しており、マイレージ自体の価値も下がりつつあります。


上の図の右のチャートが示すように、マイルを使用した座席のアップグレート成功率は、
JALだと10%以下にもなっており、ここ最近増え過ぎたマイレージが数少ない空き座席を狙っている構図が見てとれます


またLCCの登場でマイレージなんかよりやっぱり価格!という考えが進み、マイレージそのものの概念が弱まりつつあり、果たしてこの新しい流れの中、航空会社がどうマイレージプログラムを運営していくのか目が離せませんね。



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